研修: 2009年11月アーカイブ

rabo1.jpg   本研修は、自治体(地方衛生研究所(地研)・保健所)における病原体行政検査に必要な知識及び検査診断技術を習得することを目的としています。麻疹は、ウイルス感染症の中でも重症かつ極めて感染(伝染)性が高い疾患として知られています。世界保健機関(WHO)は、この疾患をエリミネーション(elimination;排除)するための疾患に指定しています。しかし、わが国では、いまだに毎年のように、地域あるいは全国流行を繰り返し、流行時には年間あたり数十名の死者が報告されている状況です。そこで、厚生労働省は2007年に麻疹をHIVや結核と同じ、感染症法における特定感染症に指定し、その予防指針に従い、2012年度を目途とした「麻疹排除計画」を実行しています。したがって、衛研や保健所においては、麻疹に関する行政検査の重要性・必要性がますます高まっています。このような背景から、今年度(H21年度)は、麻疹ウイルスに関する知識・検査診断技術の習得を目的とした研修を10月5日~9日(実5日間)にかけて行いました。参加者は、15名(衛生研究所13名、保健所2名)でした。研修は、麻疹ウイルスの基礎、検査診断法、予防接種、行政検査場の位置づけ及び実験室内ウイルス感染を防ぐためのバイオセーフティに関する講義を行いました。検査診断実習においては、細胞培養法によるウイルス分離・同定、遺伝子増幅法(RT-PCR法)による麻疹ウイルス遺伝子の検出・増幅、リアルタイムRT-PCR法による麻疹ウイルス遺伝子の定量及び遺伝子塩基配列解析・分子系統樹解析を行いました。研修講師には、国立感染症研究所員、地研並びに外部ウイルス遺伝子解析専門家も招聘しました。今後、本研修を全国の地研・保健所における麻疹の行政検査に生かせることを期待しております。

研修主任 木村博一

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