研修: 2007年12月アーカイブ

 
BTH19_1B.jpg BTH19_2B.jpg 医療機関への立入検査などで必要な医療放射線安全などに関する最新の専門知識や技術を得ることを目的として、地方公共団体の専門技術者12名を対象に医療放射線監視コースを開講しました。研修を効率化して和光での集合研修は1週間とこれまでの半分にしました。短縮した分は、その前の1週間の遠隔教育で補いました。また、遠隔科目開設の2週間以上前から遠隔教育システムを試験的に運用し、遠隔教育にも慣れていただくように配慮しま した。 遠隔教育では、それぞれの事情に合わせて、職場での多忙な業務の間や業務終了後にそれぞれの課題に取り組んでいただきました。
集合研修では、最新の情報や新しい視点での考え方、それに自習では学習に限界があると考えられる事項を中心に講義し、放射線計測実習や医療放射線安全管理に関する事例研究にも取り組んでいただきました。また、病院見学では、近隣の国立病院機構埼玉病院を訪問し、今年度に新しく開始された密封小源治療や最新鋭の治療装置が入っている診療用高エネルギー放射線発生装置などを見せていただきました。
 今年度は、この見学時に合わせて、法令の整備が課題となっている放射化物の取扱に関連する熱中性子束の測定も試みました。
 放射線診療が高度になるにつれて、それに応じた品質管理が課題になっています。
このコースでは、そのような最先端のテーマから、日常の業務で直面されている法令
適用の問題を取り上げ、率直に意見交換するとともに、科学的な検証にもつとめ、医療に役立つ立入検査業務のあり方を全員で考えました。
研修終了後のフォローアップとして、今年度から、研修修了生のご要望を取り入れ、
研修修了生を対象にしたメーリングリストサービスだけでなく遠隔教育システムを用いた研修修了生のつどいを開設することにしました。この研修で学ばれ考えられたことを、現場での業務に反映されて、放射線安全や医療安全に貢献されることを期待しています。
 また、来年度はより多くの方が受講されることをお待ちしています。
(生活環境部 山口、研修企画部 寺田)

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