平成23年度 ユニットケアに関する研修

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 平成23年度のユニットケアに関する研修は、サービスマネジメント担当者向けを23年5月18日(水)~20日(金)に、施設整備担当者向けを6月8日(水)~9日(木)に、整備方針立案担当者向けを6月10日(金)に開催しました。この研修は都道府県・政令市・中核市の高齢者福祉部局の職員を対象としたもので、良質なユニット型施設の普及を目的としています。今年度は合計で約170名の自治体職員が参加しました。
 いずれの研修も一般的な伝達研修とは異なり、チームでのディスカッション、直前に学んだことの確認テスト、モデュラー型車いすの試乗、配達係・書記係・司会係などの役割分担を図ったうえでの協働作業、三角スケールを用いた図面の読み込み、コンベックスを用いた椅子やテーブルの採寸、エクセルシートに入力しての事業シミュレーション、電卓を用いた作業、小テストとそれに基づいたロールプレイなど、様々な研修手法を駆使して、知識の定着を図るよう心がけています。基本的には根拠に基づいた研修内容となっていますが、感情に訴えるビデオを視て頂き、自治体職員という立場を超えて、目指すべき社会像をそれぞれの胸のうちで考えて頂く機会も設けています。いつ自分の班にマイクが回ってくるかという緊張感と、チームの連帯感とが混ざり合って、会場は自治体職員の皆さんとは思えないような熱気ある雰囲気に包まれました。講師には、介護現場の実践者、参加者と同じ立場にある自治体職員等をお招きしています。講師間の掛け合いを多くとり、飽きのこない研修を心がけましたが、いかがだったでしょうか。
 本年度、研修主任として心に残ったことがありました。一つは、受講者の皆さんが誘い合って和光の町へと繰り出したり、メールアドレスを交換したりといった光景を目にしたこと。互いにアドバイスし合える関係へと発展してくだされば何よりです。もう一つは、研修を終えた時に、皆さんから大きな拍手を頂いたこと。こんなにうれしいことはありません。この場を借りて、御礼申し上げます。
 保健医療福祉の質の向上にとって、保険者である自治体職員の役割は増すばかり。来年度もパワーアップした研修をお届けしたいと考えております。

文責:研修主任 井上由起子(医療・福祉サービス研究部)

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このページは、adminが2011年7月15日 12:50に書いたブログ記事です。

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