
国立保健医療科学院における「健康危機管理保健所長等研修」は、平成16年度から年4回行われている研修です。平成19年度は「応用コース」「基礎コース」が各2回、計4回が計画されており、応用コースは原則として基礎コースを修了した方が受講できます。今回の研修「第2回応用コース」は、12月17日(月)~19日(水)の3日間行われ、35名が受講・修了しました。

応用コースの3日間はすべて和光市の科学院内で行われますが、保健所長等、地方自治体の健康危機管理を担う管理者に必要な話題として、「国の健康危機管理政策の動向」「保健所における健康危機管理準備戦略」ほか、最近のトピックスとして中越地方の震災対策を例にとり「災害危機に関する健康危機管理」を多方面から考える目的で話題提供となる講義がなされました。また、知識・技術のみならず「職務遂行能力・実践能力」の獲得を図るため、PC室における演習も充実させ、「H-CRISIS(健康危機管理情報システム)」や「EMIS(広域災害救急医療情報システム)」について受講生のペース(チューターの援助付き)でできる演習も行いました。受講対象者がいずれも地域健康危機管理のキーパーソンであり長く所属を離れることが不可能な事情から、研修は3日間に限定せざるを得ませんが、厚生労働省の岡本参事官を囲んだ意見交換会で「顔の見える」ネットワーク強化も図ることができ、充実した研修、との声を受講生からいただくことができました。さいごになりましたが、派遣元に帰られた受講生の皆様のますますのご健勝とご活躍を、研修担当一同心からお祈りしております。
なお平成20年度、健康危機管理保健所長等研修は、「基礎コース3回+応用コース1回」に変更されます。研修期間「各3日間」および最新トピックスを設ける研修テーマ構成などは変わりません。
(研修主任:人材育成部 橘)