平成２１年度の急性期病院施設計画研修（短期研修・病院マネジメントに関する分野）が、平成２１年１１月２５日（水）〜２７日（金）の３日間で開催されました。この研修は、近い将来に施設整備（改修・改築を含む）を計画している急性期病院の幹部職員（病院長、事務長など）を対象としたもので、施設整備にあたり留意すべき事項について、建築計画およびマネジメントの観点から習得することを目的としています。今年度は募集定員２０名に対し１５名の受講者（医師２名、事務職１３名）が受講しました。
研修１日目は、受講者の自己紹介によるアイスブレーキングに始まり、施設計画と病院のマネジメントのあり方に関する講義、診療部門の建築計画と運営に関する講義を行い、講義終了後には食堂にて自由参加の懇親会を行いました。懇親会では、病院の施設整備にあたって似たような課題・悩みを抱えている受講者同士が、自由に意見交換することができたようです。
研修２日目の午前中は、病棟部門の将来像に関する講義、建築事業と経営戦略に関する講義があり、午後には設計者を選ぶ方法と考え方に関する演習（ワークショップ）を３時間余りかけて実施しました。本研修は少人数の定員設定をしているため、ワークショップでも傍観者にならず参加者全員が活発に意見を述べ合うことができたようです。
研修３日目は、施設整備との関連が深い病院情報システム・物品管理について講義があり、また建築事業計画の具体的なすすめ方に関する講義がありました。最後に、病院の施設整備にあたり参考になると思われる書籍や学会などの情報源について紹介をし、レポート作成（研修修了時評価のため）を行ってプログラムを閉じました。
科学院の研修体系見直しに伴い、残念ながら本研修は今年度をもって廃止となります。
本研修の受講者諸氏の病院の建築事業計画がスムースに行われ、適切なマネジメントが展開されることを願ってやみません。
文責・小林健一（施設科学部）
