平成20年9月19日(金)10時より、国立保健医療科学院・交流対応大会議室において、同窓会と科学院の共催による第2回保健医療科学研究会が開催されました。篠崎院長の開会挨拶、および角野文彦同窓会会長の挨拶をいただいた後、今回の新しい試みであるシンポジウムが実施されました。テーマは、「特定検診・保健指導の始動」で4名のシンポジストの方々をお招きし、発表ならびに討論が行われました。その後、昼食をはさんで午後1時から「健康危機管理」、「生活習慣病対策」、「医療情報・マネジメント」、および「暮らしと健康」、の4テーマにおける一般演題の研究発表が実施されました。
演題数はシンポジウムをあわせて全28題(科学院の職員18題、科学院外の方10題)で、昨年度の第1回を上回る発表があり、演者からの発表後には活発な質疑応答が展開されました。
「健康危機管理」では、乳幼児関連、e-learning、危機の早期検出に関して、
「生活習慣病対策」では、公衆衛生の役割、肥満、妊産婦の食事バランス、がん対策、データベース登録情報、たばこ対策に関してなど幅広い内容の発表が行われました。また、「医療情報・マネジメント」では、アンケート調査システム、メーリングリスト、医療費、リスク評価、医療事故と分析手法、安心の価値、精神科施設などさまざまな分野に関して、「暮らしと健康」では、浄水処理、アレルギー発生、ボトル飲料、放射線に関する発表など、保健医療に関わる研究発表や報告が行われ、予定時間をややオーバーしましたが無事終了致しました。
研究会には、当日の発表者以外にも科学院職員および同窓会会員の方々あわせて、約80名のご参加をいただきました。研究会終了後、1階食堂で行われた意見交換会では、林次長の開会挨拶のあと、研究会にも増して活発な"質疑応答"が行われ、大いに盛り上がり、分野を超えた交流を図ることができ、盛会のうちに終了となりました。
多忙な業務をやりくりしてご発表された皆様、参加された皆様をはじめ、研究会の開催にご尽力いただきました関係者の皆様に大変感謝申し上げます。次回の
開催日程はまだ未定ですが、さらに充実した会になることを祈念する次第です。
(政策科学部 石川雅彦)