◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆   国立保健医療科学院同窓会 メールマガジン(第42号 2010/2/12) ◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆ ★★ メールマガジン第42号 ☆★ 【掲示板に書き込み募集中】 _________________________________ □ 目次 [科学院だより] ○科学院往来  政策科学部長 金谷泰宏 新任挨拶 _________________________________ ●科学院往来 政策科学部長 金谷泰宏 新任挨拶  昨年10月1日に政策科学部長として着任いたしました金谷泰宏です。 着任後、政策科学部の状況を把握している段階で、民主党政権による業務 仕分けが行われる等、たいへんな3ヶ月でした。皆様へのご紹介の記事の 依頼を受けながら、今になりましたことを深くお詫び申し上げます。  さて、私の自己紹介についてですが、平成元年に防衛医科大学校を卒業し、 自衛隊の医官として硫黄島、沖縄に勤務いたしました後、平成11年に厚生 省に出向し、難病対策、エイズ対策、アレルギー対策に関与いたしました。 平成13年に、同時多発テロの発生直後に防衛庁運用局(当時)に戻り、 NBCテロ対策を中心に健康危機管理のあり方について防衛庁の方針のとりま とめをさせていただきました。これらの5年間の勤務を経て、平成15年に 防衛医科大学校防衛医学研究センターの准教授として健康危機管理対策に関 する研究を行う機会を得ました。特に、ここ数年は、天然痘を用いたバイオ テロにいかに備えるかという観点から、国産天然痘ワクチンの有効性評価に 関する研究に取り組み、昨年、JAMA3月号にこれまでの研究成果を公表する ことができました。   また、バイオテロ発生後の被害予測について、人工知能を用いた感染症 シミュレーションモデルを用いた研究にも取り組んでおります。新型インフル エンザへの対応について、検疫、学校閉鎖の有効性についての科学的評価が 求められておりますが、できればこちらへの応用も試したいと考えております。  昨年の業務仕分けを受け、ますます地域のニーズに応じた研修、研究の進め方 が求められておりますが、私としてはこれまでの健康危機管理の経験を活かし、 安全?安心な社会の構築に貢献したいと考えております。また、我が国が経験 した大規模災害に関する知見は、アジア諸国においても共通する問題であり、 国際的な視点からの共同研究の枠組みについても取り組みたいと考えております。  最後になりましたが、なにぶん、新任で至らぬところもあるかと思いますが、 よろしくご指導のほどお願い申し上げます。 ___________________________________ 発行 :国立保健医療科学院同窓会