●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●    国立保健医療科学院同窓会 メールマガジン(第3号 2007/07/25) ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ★☆ メールマガジン第3号 ☆★  メールマガジン第3号をお届けいたします。 当メルマガの充実のため、引き続きご協力・ご投稿よろしくお願いいたします。 (http://www.niph-doso.gr.jp)少しだけ更新!           ----------------------------------------------------------------------- □ 目次 ●「生涯を通じた健康づくりをめざして」                 国立保健医療科学院生涯保健部長 加藤則子 [科学院だより] ●同窓会総会開催のお知らせ ================================================================== ○「生涯を通じた健康づくりをめざして」                 国立保健医療科学院生涯保健部長 加藤則子 健康づくりは人の一生涯を視野に入れて取り組まなければならない。健康日本21 報告書の総論第3章には、人生の段階別の健康について次のように述べられている。 「健康日本21の目的を社会全体として、あるいは個人の生涯という観点から達成し ていくためには、人生の段階別に課題をとらえ、対策を講じていくことが必要であ る。健康の課題は年齢・世代によって異なっており、さらに人生の各段階の結果が 次の段階、あるいは最終的な結果に影響を及ほすからである。」 誕生間もない人間の乳児は、世話してくれる母親(人)になつき信頼関係を形成し、 その人の行動を模倣することにより社会人として必要な行動を獲得してゆく。身体 的に成熟した成人期においても精神的発達は継続するので、人間の誕生から老年期 まで視野を広げて発達をとらえる必要がある。このようにライフステージの各時期 の身体的、精神的、社会的な特徴と保健上のニードを理解し、それぞれの時期の発 達段階に応じた対応をしてゆくことが要求される。 各ライフステージにおける健康問題は家族のあり方と密接な関係にある。家庭は家 族が共同の生活を営む場であると同時に社会を構成する基本的単位でもある。家族 の危機は家族が迎えるいろいろなステージの過渡期に生じやすい。その時期に家族 が出会う発達的課題をすべて家族の危機ととらえるのでなく、「変化」「成長」と いう観点からみてゆくことも必要である。 近隣社会の崩壊に代表される生きづらい現代社会の現実は、長引く経済の停滞と相 まって暴力、いじめ、離婚、自殺、薬物など、さまざまな心の障害をもたらしてい る。さまざまなライフステージで起こる健康上の問題が、社会情勢とも密接な関係 にあることを留意して、保健活動、研究、研修に取り組んでいきたい。 ------------------------------------------------------------------------- ○平成19年度国立保健医療科学院同窓会総会について 平成19年度国立保健医療科学院同窓会事業計画に基づいて、日本公衆衛生学 会に合わせて開催することを目指し、調整してきた結果、下記のとおり実施するこ とになりました。 なお、今回は懇親会を予定しておりません。 参加される方は、下記連絡先までご返信ください。 日 時:平成19年10月24日(水)(公衆衛生学会の初日)            17時30分〜18時30分 場 所:愛媛県県民文化会館別館             第16会議室 <連絡先>   国立保健医療科学院総務部総務課厚生係      渡 部  浩    (直通) 048-458-6126   (Fax) 048-469-1573 -------------------------------------------------------------------- 発行 :国立保健医療科学院同窓会