◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆   国立保健医療科学院同窓会 メールマガジン(第25号 2008/12/8) ◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆ ★★ メールマガジン第25号 ☆★ 同窓会ホームページ更新!(http://www.niph-doso.gr.jp)  トピックス更新!  メールマガジンを少しだけリニューアルいたしました!  過去のメールマガジンはホームページ上のトピックスと同じ内容を  掲載していましたが、メールマガジンの充実・活性化のため、  新メールマガジンでは研修前の研修案内(HPでは研修後の研修状況)  と科学院研究者(人事異動に伴う新任及び退任者)の自己紹介を  掲載します。  ホームページ上のトピックスとあわせてご覧ください! 【掲示板に書き込み募集中】 __________________________________ □ 目次 [科学院だより] ○健康危機管理保健所長等研修のご案内 ○科学院往来  ・鈴木幸雄(7月11日転出 厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課長)  ・岸田直裕(10月1日採用 水道工学部)  ※新コーナーです。   科学院から往く人、科学院へ来る人の一言を紹介いたします。 __________________________________ ●健康危機管理保健所長等研修のご案内 平成20年度 第2回(基礎)健康危機管理保健所長等研修 研修期間:平成20年12月15日(月)〜平成20年12月17日(水) 保健所等、地域における健康危機管理ご担当の皆様 国立保健医療科学院では、地域における健康危機管理に必要な知識・技能や 実践的意思決定技能の習得を図る目的で健康危機管理保健所長等研修を 行っています。研修開始の平成16年度から、研修「名称」は同じですが、 「カリキュラム・内容」は毎年度のトピックスを基礎的事項に盛り込み、 大幅に変更を加えています。 平成20年度は、下記2点をトピックスとしてとりあげ、 演習を含む充実したプログラムを用意しています! 1. 新型インフルエンザ対策 2. 自然災害(地震等)による健康危機管理 受講枠にはまだ余裕がありますので、参加ご希望の方は科学院教務課まで ご連絡下さい。 ※カリキュラムはこちら http://niph-doso.gr.jp/H20kenkokiki.pdf __________________________________ ●科学院往来 ・鈴木幸雄(7月11日転出 厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課長) 「保健医療科学院に勤務して」   厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課長 鈴木幸雄  今年4月から7月中旬まで、企画調整主幹としてお世話になりました。 短い期間でしたが、中にいるからこそ見えるものがあり、思い出に残った ことを少し紹介してみたいと思います。  まず、個性的な研究者がたくさんいらっしゃるのが印象的でした。 行政組織にいると、仕事の均質性が求められたり、数年単位で異動が あったりで、個性が埋没しがちです。それに比べると、長年研究に携わって 来られた方々は、各分野の背景が違うことや、そもそも研究という仕事が 独自の仮説や調査結果を主張することだからなのか、予算要求などの 打ち合わせや会議を通じて「基本的なスタンス」や「こだわる部分」が はっきりしていると感じました。ノーベル賞をもらって「あまりうれしくない」 とか、「来いと言うから授賞式に行くだけ」と言った益川敏英さんのように 偏屈になる必要はないと思いますが、研究者の皆様にはますます業績を 上げられ個性的になっていただくことを期待申し上げます。なお、どなたが どのように個性的であったかのについては、表現力に自信がなく語弊を恐れ 割愛させて頂きます(笑)。一部には趣味によっても個性を発揮している方も いましたが、私も触発されて、ビールパーティーなどで、ついつい下手な ギター弾き語りを披露してしまいました。勤務が続けば色んな方と コラボレーションする機会もあったのに残念です。  次に、院長や次長とともに科学院全体の運営に関する仕事に携わり、 研究組織というものが様々なルール(個人情報保護、研究に関する倫理指針、 著作権等々)や複雑なシステムにより運営されていることに感心させられ ました。各種委員会では提案をすんなりとは受け入れられない「個性的な」 方々もいて、バランスを取る事務方も大変なんだと感じた次第です。  楽しかったこととしては、職員と研修生の健康づくりの一環として企画された、 「大泉学園まで歩こう会」が思い出に残っています。私自身は主に水泳を 運動習慣としておりますが、ジョギングやぶらぶら歩くことも結構好きで、 歩いた後の意見交換会も(本当はそれが目的?)楽しみにして参加しました。 歩こう会に限らず研修生と触れあい様々な情報が入ってくる機会が多いのは 研修施設ならではのメリットで、本省に来た今ではうらやましい環境です。  大変感謝していることもあります。、最新号の保健医療科学では災害時に 保健医療従事者は何をすべきかが特集となり、自治体の役割について書くと いう依頼を受けまして、新潟県庁時代に経験した豪雨や2件の地震における 対応について初めて時系列的・体系的にまとめることが出来ました。 業務ごとに各課が中越地震と中越沖地震の記録を比較した資料集は作成して あったのですが、総括的に論文形式でまとめたものは、生来の怠け癖で 先延ばしし続けていました。これを逃したら二度と機会はないだろうと思い、 当時の県庁の担当者に何度も連絡を取り正確性にこだわりながら何とか 書き上げました。支援をいただいた各方面にやっと少し自分としての恩返しが できたとほっとしていますが、機会を与えていただいた編集委員会の皆様には 感謝申し上げます。  最後になりますが、これからも科学院OBとして、職員の皆様とお付き合い させていただきたいと思っていまして、先日は「石神井まで歩こう会」と、 もちろん意見交換会にも参加しました。仕事関連で講師として行くことも あると思いますが、各種のイベントの際には是非声をかけていただければと 思います。  徒然なるままに書きましたが、科学院のますますの発展をお祈りいたします。 ------------------------------------------------------------------------ ・岸田直裕(10月1日採用 水道工学部) はじめまして。ご挨拶が遅れましたが,本年10月より水道工学部研究員に 就任いたしました岸田直裕です。 私は2007年3月に早稲田大学大学院理工学研究科にて博士号(工学)を取得し, 日本学術振興会特別研究員(PD)を1年半務めた後,本科学院に就職いたしました。 博士課程在籍時にはオランダのデルフト工科大学にて,在外研究も行っています (オランダに旅行に行かれる方には色々な情報を提供いたしますので, 声を掛けて下さい)。これまでは主に河川・湖沼等の水環境を汚染する生活排水・ 産業排水の適正処理技術の開発を行ってきました。河川等は水道の水源となって いるため,水源の水質を保全するという意味では,水道とも関っておりますが, 水道工学の本流の研究はこれまで行っていなかったので,私にとっては異分野に 進出したことになります。水道工学部では,排水処理プロセス内の微生物生態解析 を行う際に習得した分子生物学の知識・技術を生かして,水道における病原微生物 の検出技術の開発や総合的な対策を行う予定です。 私が就職した10月は短期研修「水道工学研修」の真っ只中でしたので,早速 病原微生物に関る特別研究の指導を担当することになりましたが,前述のように これまで水道工学を専門としていなかったので,至らない部分が多かったと 思います。幸い,受講生の方々が優秀でしたので,私の拙い指導の下でも(汗), 立派な研究報告書が出来上がりました。大学にいた頃は学生の指導に四苦八苦して いたのですが,水道工学研修の受講生の皆様は非常に真面目で積極的だったので, 経験の少ない私にとっては非常に有難かったです。 真面目な話はこれぐらいにして,ここからは私の趣味等をご紹介いたします。 趣味はスポーツ観戦(特にサッカー),散歩・サイクリング(公園・庭園), カフェ巡り等です。また,水道工学部の一部のメンバーの間では,最近ボーリング が流行っており,趣味の一つとなりそうです(先日のボーリングではアベレージが 100前後という素人の私が192という奇跡のスコアを出しました)。もし趣味が同じ人 がいらしたら,是非声を掛けて下さい。先日,趣味の一つである散歩に関連した 科学院のイベント(歩こう会)にも参加してきました。適度な運動になり,また これまで交流の無かった他の部の方々ともお知り合いになることが出来て,私に とっては凄く有益なイベントでした。「歩こう会」の後の意見交換会では先生方から 暖かいご助言をいただき,大変感謝しております。次回も是非参加しようと考えて おります。 以上簡単ではございますが,新任の挨拶とさせていただきます。新人としての謙虚な 気持ちを忘れず,また研究者としてのチャレンジ精神を持って研究教育に励みたいと 思います。今後とも同窓会の先生方よりご指導とご鞭撻を賜わりたく存じますので, 何卒宜しくお願い申し上げます。 ____________________________________ 発行 :国立保健医療科学院同窓会