●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●    国立保健医療科学院同窓会 メールマガジン(第18号 2008/8/12) ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ★☆ メールマガジン第18号 ☆★ 同窓会ホームページ更新!(http://www.niph-doso.gr.jp)  トピックス、事務局便り更新! ------------------------------------------------------------------------ □ 目次 [科学院だより] ○第2回保健医療科学研究会のおしらせ ○「児童虐待防止」研修 【掲示板に書き込み募集中】 ------------------------------------------------------------------------ ●第2回保健医療科学研究会のおしらせ ・本会の主要事業の一つである「保健医療科学研究会」が目前に迫ってきました。  前回同様に科学院との共催です。今回は、開催時期を早め少し暑さが和らいだ  9月19日(金)に一日かけて行います。 ・新たに、今多くの方が関心のある「特定健診・保健指導の始動」をテーマに 勝又浜子氏(厚生労働省健康局総務課保健指導室長)を座長に迎えシンポジウム を企画いたしました。 シンポジストとして、中村結佳(相模原市健康福祉局保健所健康企画課主査)、 松田一美((財)社会保険健康事業財団保健部長)、小林幹男(埼玉県国民健康 保険団体連合会保健事業支援課長)、水嶋春朔(横浜市立大学大学院医学研究科 情報システム予防医学教授)が参加されます。  一般演題発表では、科学院職員の他に本会の会員(入会予定者を含む)から、 田中良幸さん(東京都杉並児童相談所)、水野正一さん(国立健康・栄養研究所) 、望月友美子さん(国立がんセンター研究所)、長谷川幸子さん(日本医科大学 付属病院)、 岡本初美さん(栃木県立がんセンター)、生嶋昌子さん(埼玉県 衛生研究所)といった皆さんが予定されています。多忙な業務をやり繰りして 発表をして下さる皆さんに心から御礼と感謝を申し上げます。 ・さて、あとは一人でも多くの会員が参会され、発表者に熱いエールを送って 下さることがこれからの同窓会の発展に繋がっていきます。前回科学院職員以外 の参加者が少なく寂しい思いをいたしましたので、私たちの仲間が、それぞれの 地域や職場で、いまどのような課題に直面し、どう立ち向かっているのかを知る こと、そして、率直な意見の交換をすることは極めて有意義であると思います。 当日は金曜日であり、それぞれ仕事もあると思いますが、特に近県の方々を中心 に、万障を繰り合わせて参加されますよう呼び掛けます。 「保健医療科学研究会」は会員が直接顔を合わせることができる数少ないイベン トですので、是非とも参加されますようお願い申し上げます。(研究会の参加費 は無料となってます。)  研究会終了後の意見交換会では、前回は、研究会にも増して活発な“質疑応答” が行われ、大いに盛り上がり、分野を超えた交流を図ることができ、盛会のうち に終了となりましたので、是非意見交換会の参加もお願い申し上げます。 ------------------------------------------------------------------------ ●「児童虐待防止」研修;2008年6月30日(月)〜7月4日(金) 「児童虐待防止」研修には、例年定員枠を超える全国の地域保健部門の保健師、 児童相談所や市福祉部門の保健師等に参加していただいています。 児童虐待は、社会的関心の高まりもあってその相談件数も年間約4万件を超える 勢いです。その中から多くの被虐待児童が保護される一方で、無念にも救え なかった虐待による死亡が年間100人を数えます。児童虐待の防止に公衆衛生の 立場で携わる保健師は、この現実に時として、無力感、焦燥感、疲弊感に押し つぶされそうになります。地域という人が暮らしを営む土壌で児童虐待という 悲しいからくりが今もどこかで繰り返されています。 生まれてきた命が、思いきり笑い、泣き、怒り、甘える感情をあたり前にだす ことを守られる子育て環境を築くために、今求められるのは、虐待問題を認識 した子育ての社会化と地域間格差の解消です。そのためには自治体、専門家、 住民に浸透させる努力と各段階での援助の標準化を目指さねばなりません。 研修の5日間では、課題にしっかりと向き合うために必要な知識や技術の習得 さらには機能・役割の確認をし、解決の道筋を描きだすためのリーダーシップ を発揮できる力を身につけていただいています。プログラムは、児童虐待を公衆 衛生として捉えることはもちろん、児童精神医学、精神医学、小児科学、心理学 や児童福祉学、社会福祉学、法学、臨床法医学に基づいた知識に現場の実践 活動、面接技法演習、厚生労働省の今後の展望などを織り交ぜて、予防、強制 介入(分離・親権剥奪)、再統合、社会的養護、地域づくりなどの実践に結びつく形 で構成しています。  子どものいのちと親の苦悩という重いテーマに浸る5日間ですが、研修受講生の 必死感はあっという間に伝導し、研修受講したものの特権ともいえる全国のネット ワークもガッチリ組まれていました。皆さんが獲得したネットワークをフル活用 して、静かなる熱い想いを実践に落とし込んでいただきたいと思います。 そして今後も科学院とのつながりもお忘れなく、いっしょに子どもを守り抜ける 社会の創成にエネルギーを注ぎ合いましょう。21年度も共に学ぶ仲間のご参加 お待ちしています。         「虐待防止」研修 担当主任 中板育美(公衆衛生看護部) ------------------------------------------------------------------------ 発行 :国立保健医療科学院同窓会