●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●   国立保健医療科学院同窓会 メールマガジン(第1号 2007/06/01) ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ★☆ メールマガジン第1号 ☆★  ようやくはじめてのメールマガジンが出来上がりました。 まだまだ内容はささやかなものですが、今後、皆様のお力を借りつつ充実させ ていく予定です。ホームページともども、ご協力・ご投稿よろしくお願いいたします。 (http://www.niph-doso.gr.jp)更新!                   ----------------------------------------------------------------------- □ 目次 [同窓生のひとこと] ●「病院管理研修受講生の研修終了後の現状」美原記念病院 内田 智久様 [科学院だより] ●「成増まで歩こう会」 に参加して ================================================================== ○「病院管理研修受講生の研修終了後の現状」美原記念病院 内田 智久様 私は2年前の平成17年度に病院管理専攻科および病院管理分野を受講しました。 はやいもので、研修が修了して丸一年が経ちましたが、研修後自院に戻った私の 現状は、「窓際」です。いや、仕事を与えられず部屋の隅に追いやられた訳ではあ りません。単に、私の机が配置替えで窓際に移されただけです。そして、「科学院 で研修した」という経験をかってくれてか、従来の業務以外にしばし身に余る仕事 を与えていただき、日々働く歓びを過剰に享受しながら業務に勤しんでおります。 研修期間中は、専攻科では非常に贅沢な先生方の講義を、座りっぱなしで1日6 時間、これでもかと受けさせていただきました。しばし腰部に痛みを感じたり、また 睡魔に襲われたりしたこともありましたが、病院管理という目的において、理想と すべき姿を学べたことは、自分自身を向上させるにあたって極めて有意義なもの でした。研修以前は、物事を主観的な見解によって判断することが多々あり、根 拠が曖昧なことに対し、しばし「独りよがりではないのか」という疑問を持っていまし た。しかし、研修によって「こうあるべきだ」という判断基準の基となる根拠を得たこ とで、以後は自分の判断に対し、「これでいいのだ」という自信を持てるようになり ました(あくまで主観的にですが)。物事の判断において、自分の中できちんとした 尺度を得られたことが、研修で得た最大の成果だと考えます。 一方、研修修了直後は、与えられた情報量があまりにも多かったため、自分の中 でそれらをどう処理するかという点で非常に混乱しました。知識を得たこととそれを 実行に移すことは、当然のことながら異なります。結局、上手く処理できず、日常 業務に追われる中でいたずらに時間が過ぎ、記憶も徐々に風化していってしまい ました。現在では、非常に限られた内容だけが頭に残っている状態です。ご講義い ただいた先生方、活かせていない部分が多々あり非常に申し訳ございません。 ただ、残っているものの粘着力というか存在感は非常に大きく、私の判断基準は 常にこれらに影響されています。しかし、頭に残っている講義内容を実現しようと 考えるほど、自分の能力を問題に感じるようになりました。「理想とすべき姿」と現 実の自分との間の格差を、果たして自分は埋められるのだろうか、と。そんな時は、 専攻科の講義の中で小山秀夫先生が仰った「理想と現実との間のギャップを埋め られないものは『問題』ではない」という言葉をついつい思い出してしまいます。都合 の悪い業務などは、「このギャップは埋められないから駄目」なんて決めつけてしま うのですが、自分自身のことになると、そうは言っていられません。「このギャップは 『埋められないもの』ではないはずだ、だから問題として捉えられ、解決することがで きるはず」と自分に言い聞かせ、何とか業務に取り組んでいます。挫けそうになるこ とも多々ありますが。 私は研修後半の病院管理分野で、現経営科学部長の熊川寿郎先生にご指導 いただきましたが、本来6ヶ月間かけて論文作成を行うところ、前半怠けてしまった分 後半に大幅な追い上げをする羽目になってしまいました。先生に多大なるご面倒を お掛けしながら、無事卒業させていただきましたが、この6ヶ月間(前半は怠けたので 実質2ヶ月)にいただいた指導は、私にとってかけがえのないものであり、いつか熊川 先生に「ちゃんとした仕事してるじゃないか」と認めてもらえるような業務を行うことが、 私の現在の目標となっています。 以上、病院管理研修受講生の、研修終了後の現状でした。 ------------------------------------------------------------------------- ○「成増まで歩こう会」 に参加して  ♪ だーれが 生徒か 先生か ♪  「成増まで歩こう会」は、5月17日、職員及びかわいいお子様と研修生で30名の 参加で実施されました。午前中の大雨も歩く頃には、参加者が雨を吹っ飛ばしたよ うに歩くにはもってこいの天気となり、4.2qの道のりを各自のペースで日頃の仕事 や研修を忘れ楽しく歩きました。 でも・・・目的地到着後、健康づくりに関する意見交換会と称した「アルコール会」と なりました。 仕事の都合で「アルコール会」にだけ駆けつけた教務課の職員(40代 前半で、この4月着任)の第一声「あれっ?今日は研修生が結構参加しているって 聞いたけど...、何だかみんな先生ばっかりに見える!」  それもそのはず、当日の参加者は、専門課程T保健福祉行政管理分野(分割前 期)の研修生でいわゆる保健所長コースの方ばかり。しかも、出身大学を明かし合 ううち、教鞭をとっている本院職員の方が後輩という例も・・・。交わされる会話は互 いに先生づけなので、よく聞かないと「誰が生徒か先生か」判りません。でも、久しぶ りに体を使った後の一杯でしたので、皆さんご満悦の様でした。 http://www.doblog.com/weblog/myblog/77493/6#6 -------------------------------------------------------------------- 発行   :国立保健医療科学院同窓会